METAUX PRECIEUX
エクランスクレで使用している金属(チェーン、シャンク線、メタルパーツなど)は、基本的にK18(18金)、K14(14金)、K10(10金)、スターリングシルバー(シルバー925)、K14GF(14金ゴールドフィルド)です。
KはKarat(カラット)の略。純度が99.99%の純金は、「24金(K24)」です。
純金(K24)は、強度が低すぎてジュエリーや実用品には向かないため、銀・銅などを混ぜて、K18、K14、K10、K9などにして使われます。
K24の金の純度は99.99%ですので、K18の金含有量は、およそ24分の18(=75%)、K14の金含有量は約24分の14(約58.3%)、K10は約24分の10(約41.7%)という計算になります。
イギリス等ではK9(9金)、アメリカ・カナダ等ではK14(14金)や、K14GFもポピュラーです。
日本はというと、かつてはK18が主流でしたが、最近は金・銀の価格急上昇の影響もあり、K14、K10、K14GFなどもよく使用されています。
K10、K14などのイエローゴールドやピンクゴールド、ホワイトゴールドといっても、ものによって微妙な色の違いがあるのは、混ぜる鉱物の比率が違うためです。銀が多く混ぜられれば黄色・白っぽくなり、銅が多く混ぜられれば赤味が強くなります。
ホワイトゴールドは、銀やパラジウム等を金に混ぜて、色を白に近づけたものですので、そのままでは金色が残ります。白くするために、表面をロジウム(銀色の金属)コーティングしていることも多いので、一般的にホワイトゴールドの色と思われている色は、ロジウムの色かもしれません。
当店では、K18、K14、K10、シルバーだけでなく、アメリカ・カナダ等でポピュラーな K14GF(14金ゴールドフィルド, 14KGF, K14 Gold Filled, 14KT gold filled, 14K G.F.)も使用しています。
K14GFとは、表面がK14(14金)のGF(ゴールドフィルド)です。
GFとは、厚いゴールド(K14など)の層を、真鍮などの芯に圧着させた(貼り合わせた)もの。「金張り」のうち、ゴールド比率が高いものを指します。
GFは、ぶ厚い金の層が芯を覆っているため、通常使用ではがれることはほとんどないといわれています。
金張りとは、ゴールドを台地に圧着させたもののことで、GFとRGの2種類に分けられます。
つづりが似ているものにGPがあります。
GPとは、金メッキ(ゴールドコーティング, gold plating, gold plated, coating)のことです。金メッキは、金が薄くのびやすい性質を利用して、真鍮やシルバーなどの金属の表面を非常に薄い金の膜で覆ったもので、はがれやすいのが欠点です。
エクランスクレでは、基本的にはGPは使用していませんが、唯一の例外は、K14GFの上にK18メッキをかけたチェーンです(K18GPがはがれても中身がK14GFですので、色の変化が少なく、きれいです)。
シルバーは、ゴールドやプラチナと同じく、”貴金属(noble metal) ”です。
貴金属は美しくて貴重なうえ、パワーを持つと信じられ、古来から魔よけやお守りとして珍重されてきました。
ゴールドが太陽や男性を象徴するのに対して、美しい光沢を放つシルバーは「月」の象徴であり、月の女神とも結び付けられます。
シルバーには幸運、富、愛、願望成就等のパワーがあると考えられ、古くから世界各地で幸せを運ぶお守りや魔よけとされています。
また、シルバーは夜会・舞踏会の際、キャンドルライトの薄暗い光の中で白く浮かび上がって輝くため、昔の貴族達に愛用されていたそうです。
そんなシルバー特有の優しくやわらかい色とナチュラルな魅力を大切にするため、当店ではロジウムメッキをかけたシルバーパーツはほとんど使用していません。
ロジウムでコーティングしてあれば(メッキがはがれない限り)シルバー特有の変色は起きませんが、シルバーの美しさが完全に隠れてしまってもったいない気がするからです。
シルバーのくすみケアは意外と簡単で、ほんの数十秒~数分の作業です。小さなジッパー付き袋などに密封しておくと、硫化変色しにくくなります。
使用後にやわらかい布で拭いたり洗ったりしていればいつもきれいな銀色のままですし、ちょっと黄色っぽくなったかな?という頃に洗浄液でさらっと洗うだけでも、きれいになります。スキンケアと比べるとずっと楽ですね ^u^
放置して黒ずんでしまったら、シルバー専用のケア用品で磨く(→ ジュエリーのお手入れ)か、思い切って「いぶし銀」として楽しむという手もあります。
現在ジュエリーに使われている「シルバー」は、ほとんどの場合純銀ではなく、スターリングシルバー(シルバー925)です。
老舗ブランドでも昔から使用されていますね。
シルバー925と純銀(ピュアシルバー/Ag999)との違いは純度です。純銀は傷つきやすく(強度2.5)、酸化しやすいという弱点があります。
それを補うために他の鉱物(主に銅)を混ぜて純度を92.5%程度にしたものがスターリングシルバー(シルバー925)です。
スターリングシルバーはジュエリーだけでなく、英国貨幣(STERLING)をはじめとするコインや、工業、楽器、写真、装飾など、
実用的な分野でも幅広く使用されています。
当店ではお届け前にジュエリーを洗浄した後、変色防止コートを施しています。
この酸化・変色防止剤は天然成分から作られていて目には見えません。
金属をコーティングするためアレルギーが起きにくくなったという実例もあるそうで、通常使用で半年以上効果が持続するというものです。
ジュエリーのくすみやケアについては、「お取扱とお手入れ」をご覧下さい。
Boucles d’oreilles
カスタマイズをご希望の場合、フォームでお気軽にお問い合わせください。
FIL DE SOIE / GRIFFIN SILK CODE
ECRIN SECRETで使用しているシルクは、ドイツのSCHINLE社GRIFFINシルクコード(100% Natural Silk)です。中国産シルクまゆ約4000mの中心の1000mだけを用いて作られた最高級糸で、色艶が美しく丈夫でしなやかなのが特徴です。
GEMMES & PIERRES FINES / GEMS & SEMI-PRECIOUS STONES
ピシッと整った人工ビーズは整備されたテーマパークで、天然石ビーズは海や森のようなもの。
鉱物ができる過程で他のものが混ざるインクルージョン(内包物)やクラック(ひび)は地球のイタズラのようなものです。琥珀やシトリンなどはそういうものおかげで味わいが深まり、価値が高まったりもします。
原石をジュエリー・アクセサリー用に加工した天然石・半貴石は、形・色・模様などがひとつひとつ異なります。手作業でカット・研磨された天然石ビーズには、特にばらつきがあります。
Ecrin Secretでは、そんな揺れも、天然ならではの魅力として楽しんでいます。
イレギュラーな形の天然石を使ったジュエリーの場合でもデザインに合うきれいな粒だけを選んで使用していますが、微妙な個体差は天然石・手作業ならではのものとご理解いただけると幸いです。
天然石には不思議な力があると信じられ、古くから魔よけや癒し(治癒・治療)に使われてきました。パワーストーン、ヒーリングストーンと呼ばれたりもします。その「パワー」についてはいろいろな説があり、効果のほどは分かりませんが、天然石を見たり身につけたりすることで、何となく幸せな気分になったり、想像力を刺激されたりしたら、それだけでも素敵な気がしますね。
名前 | 説明 | 石言葉 | 硬度 |
---|---|---|---|
アイオライト(董青石/コーディエライト) | サファイアに似ており、川床から採取されるためにウォーターサファイアともよばれる。角度によって青や透明に見える多色性を持つためダイクロアイト(2色の石)と称されることも。もともとインクルージョンが多い石。鉱物名はコーディエライト。古くは航海のお守りとされ、海のサファイアと呼ばれて羅針盤代わりに使われていたとの逸話もある。 | 直観力、洞察力、理解力を高め、正しい方向に前進させるといわれる。 | 7 |
アイドクレーズ/アイドクレース/ベスビアナイト | イタリアのベスビオ火山で発見されたことから、ベスビアナイトとも呼ばれる比較的稀少な石。黄緑、緑、褐色、紫などのカラーバリエーションがある。 | 邪悪なものを追い払って吉報をもたらす。必要な縁だけをつなぎ、心を愛で満たして穏やかな気持ちで人と接するように導くといわれる。 | 6,5 |
アヴェンチュリン(アベンチュリン) | クォーツの一種。レッド、イエロー、ピーチ、グリーン等がある。「アベンチュリン効果」は、内部の細かな結晶が光を反射して起こる。綺麗な深い色とほのかな透明感を持つアベンチュリンは原石が少なくメーカーも多くない。 | 石言葉は恋のチャンス。本質を見抜く力を与え、自己嫌悪の克服・精神安定を促し、恋人や家族との関係円満をもたらすとわれる。 | 7 |
アクアマリン | 3月の誕生石。エメラルドやモルガナイトと同じくベリルの1種。古くはローマの船乗りのお守りとされていた。角度によって水色や無色に見える二色性がある。 | 幸福、永遠の若さの象徴。精神を安定させ、幸せな恋愛や結婚に導くといわれる。 | 7,5 |
アパタイト(燐灰石) | 昔から世界各地で信頼、調和、自信の象徴とされてきた。トルマリンの100倍のマイナスイオンを発生させることができるということで、エネルギーの滞りをなくして流れを正常にすると信じられている。 | 自信を与え、周囲と調和しながらも流されることなく自己主張できるようにするといわれる。 | 5 |
アマゾナイト(天河石) | 長石の一種アマゾナイトは、マイクロクリンのうち水色、青~青緑のもののことで、淡色のものもある。石英類のブルークォーツァイトも現在一般的にアマゾナイトと呼ばれている。 | 焦燥感、絶望感、ストレスから解放して心身を安定させるといわれる。 | 6 |
アメシスト(アメジスト/紫水晶) | 2月の誕生石。古くから聖なる石として尊ばれてきたクォーツの一種。直射日光を避けて保管する。 | 不安・怒り・迷いを退けて心を穏やかにし、直感力を高めて、恋愛を成就させるといわれる。 | 7 |
アンバー(琥珀) | 針葉樹林の樹脂が化石になったもの。化石化する前に取り込まれた木の葉などの様々な内包物(インクリュージョン)があるものが好まれる。燃やすと芳香を放つ。摩擦で帯電したりするため魔力があると信じられ、お守りとされてきた。 | ストレスを解消して生命力を高め、財運・人気運を上げるといわれる。 | 3 |
イエロージェイド | ジェードの仲間。 | 記憶力を強化し、成功を持続させる力があるといわれる。 | 3.5-4 |
オリーブクォーツ | クォーツの一種。グリーンゴールド色。 | 成功運と、困難を克服する力を与えるといわれる。 | |
オニキス(オニクス) | カルセドニー(玉髄)の一種。 | 古くから魔よけとして使われていて、潜んだ知性・運動能力を引き出すといわれる。 | 7 |
オパール | 10月の誕生石。虹色にきらめく遊色効果があり、見る角度により様々な色を示すものはプレシャスオパール、そうでないものはコモンオパールと呼ばれる。コモンオパールは色の美しさが特徴。 オパールは少量の水を含む石なので、乾燥・高熱に弱い。超音波洗浄も避ける。 →ピンクオパール |
6 | |
カイヤナイト(Kyanite 藍晶石、カイアナイト、カヤナイト) | 別名サイヤナイト(cyanite)。結晶軸方向によって硬度に差があるため二硬石(ディスシーン)と呼ばれ、カットが難しい。濃紺~無色に近い青のグラデーションになっていることも多い。超音波洗浄には向かない。 | トラウマを解消して心を解放し、精神的疲労を癒す。潜在能力、創造力を発揮して新境地を開拓するのを助けるといわれる。 | 4、7.5 |
ガーネット(柘榴石) | 1月の誕生石。似た構造を持つ14種類の鉱物の総称。レッド系が代表的だが、オレンジ、グリーン、イエロー、ブラウンなど様々な色がある。古代エジプトやギリシア、ローマなどでは装飾品としてだけではなく、治療に用いられた。 | 恋人との絆や友愛を強めて持続させ、身体をリフレッシュし、気力と体力を与えて明るく前向きにさせるといわれる。 | 7-7.5 |
カーネリアン(紅玉髄/フランスでは7月の誕生石) | カルセドニー(玉髄)の一種で、半透明な赤オレンジ系のもの。ナポレオンの象徴として使われていたという説もある。変色の可能性があるので長時間高温や紫外線にさらさない。 | 生命力と自信を与えて積極性、好奇心、行動力を高め、成功や富をもたらすといわれる。古くは止血、神経痛、肝臓病によいとされ、治療に使われた。 | |
カルセドニー(玉髄) | 主に白~淡グレー~淡褐色のものが多い。それ以外はオニキス、カーネリアン、ジャスパー等に分けられる。最近では淡い青灰色のものがブルーカルセドニーと分類される。縞模様のあるものはアゲート (めのう 瑪瑙)と呼ばれる。天然と同じ成分の無機顔料によって染色されることもあるが、処理が完璧ならいつまでも変色することがなく天然と同価値とされる。 | 不安を取り除き寛容にし、物事をプラス方向へ導くといわれる。 | 7 |
クォーツ(石英) | カラー等によって区別されている。アメシスト(紫水晶)、クリスタル(水晶)、シトリン(黄水晶)、ローズクォーツ(紅水晶)等が代表的。 | 石によって様々 | |
クリスタル(水晶) | 無色透明のクオーツ(石英)。古くはお守りや病気の特効薬、解毒剤として使われていた。現在も占いや宗教的儀式の際に使われている。 | 全てを浄化し、潜在能力を引き出して願望を成就させ、幸運に導くといわれる。他の石と組み合わせると互いのパワーを増長させるとも。 | 7 |
グリーンクオーツ(緑水晶) | 緑色のクオーツの呼び名は複雑で地域によってもいろいろ違い、グリーンアメシスト(アメジスト)、プラシオライトなど沢山ある。 | イライラを鎮めて心を豊かにし、幸運や繁栄、運をよびよせるといわれる。 | |
クロムダイオプサイド(クロムダイオプサイト) | クロムの含有に起因する濃厚で鮮やかな緑色が特徴のダイオプサイド(透輝石)。透明感が高く、ロシアンエメラルドといわれる。ヨーロッパなどで人気。 | ストレスや混乱から解放して心を穏やかにする;知恵を高め、理性的でバランスのとれた状態にするといわれる。 | 5.5 |
コーラル(珊瑚) | 3月の誕生石。 | 心身を安定させ、リラックスさせるといわれる。 | 3 |
サーペンティン/ニュージェイド | 小結晶の集合体を成し大部分が緑色である鉱物の総称。ジュエリーではボーウェナイト(黄緑~緑)、ウイリアムサイト等がよく使われ、ニュージェイド、オリーブストーンなどとも呼ばれる。ネフライトと混同されることも多い。古くは旅人の守り石とされていた。 | 旅の石。感情を鎮めて集中力、洞察力を高め、危険から身を守るといわれる。 | 2.5-4、5 |
サファイア | 9月の誕生石。コランダム(鋼玉)のうち、ルビー(赤)以外のもの。青だけでなく、ピンクサファイア、イエローサファイア、グリーンサファイアなどもある。 | 石言葉は誠実、愛情、信頼。意志の強さや穏やかな心をもたらすといわれる。 | 9 |
サンストーン(日長石/ヘリオライト) | 長石(斜長石グループ)の一種。準貴石として扱われる。別名のヘリオライトはギリシア語で「太陽の石」を意味する。古代ギリシャでは太陽神の象徴として崇められ、お守りなどとして使われていた。針鉄鉱、赤鉄鉱、銅などを含み、赤、オレンジ、イエロー、褐色などに見える。アベンチュリン効果があり、含有された鉱物の細かな結晶に光が反射してキラキラ輝く。 オレゴンサンストーンは、ラブラドライト(曹灰長石)が銅の結晶片を含んだもので、透明で美しい色合いや多色性、特有のきらめきで近年人気が高い。 |
心身を強化し、才能を目ざめさせて育み、進むべき道に導く。希望、幸福感、勝利をもたらすといわれる。 | 6-6.5 |
シェル(貝)、マザーオブパール | シェルは昔から宝飾品として愛されてきた。コンクパールの母貝であるピンク~オレンジ色のコンクシェルはカメオや宝飾品でも特に人気が高い。マザーオブパールは真珠を育む貝殻から作られる。 | 真珠をはぐくむ貝のように大きな包容力で心を癒し、優しさ、おおらかさ、愛情を高めるといわれる。コンクシェルは恋のお守りとも。 | 2 |
シトリン(黄水晶) | クオーツの一種で、黄色~黄金色のもの。古くから太陽を象徴する石と貴ばれ、生命力を与えるお守りにされてきた。天然色シトリンは希少で、流通しているものはほとんどアメシストを加熱処理したもの。この処理は改良(エンハンスメント)であるとされ、一般的。 | 友愛、希望の石。ストレスや憂いを取り除くことで、緊張を和らげて神経をリラックスさせ、自信を与えて潜在能力を発揮させるといわれる。また、古くから幸運の石とも呼ばれ、商売を繁盛させて富をもたらす、人脈や金運アップの石とされてきた。 | 7 |
スピネル | 昔からコランダム(ルビーやサファイア)と混同されてきた石で、ルビーだと信じられていた王冠の石がスピネルだったという有名な話もある。色の種類が豊富。 | 希望、愛情、信仰などを貫くのを助けるといわれる。 | 8 |
スモーキークォーツ(煙水晶) | クオーツ(石英)の一種。 | 不安、恐怖やネガティブな感情を取り除くことで精神を安定させてリラックス状態に導き、潜在能力を発揮させるといわれる。ベッドの下に置くとよく眠れるともいわれる。 | 7 |
タンザナイト(ブルーゾイサイト) | ゾイサイト(灰簾石/ゆうれん石)のうちブルー~パープルのもの。タンザニアで発見され、ティファニーがつけた商品名タンザナイトが一般的な名前になった。タンザニアのメレラニ鉱山でのみ採掘される。角度により青~ヴァイオレット青紫~赤紫パープルに見える多色性がある。古代ケルト民族は霊力を授ける石として崇めていたといわれている。最近では12月の誕生石とされることも。劈開性があるので超音波洗浄には向かない。 | 思考力、冷静な判断力、意識の次元を高め、成功に導くといわれる。 | 6.5 |
トパーズ(黄玉) | 11月の誕生石。色のヴァリエーションが豊富。 | 石言葉は誠実・友情・希望。新陳代謝を上げて体を丈夫にし、創造性・感受性を高めるといわれる。 | 8 |
トルマリン(電気石) | 熱や圧力を加えると電気が発生する性質があるため、電気石の別名がある。色が非常に多いため、虹の宝石ともいわれる。(アクローアイト(透明)、ルーべライト(赤~ピンク)、シべライト(赤紫) 、ショール(ブラック)、グリーン、ウォーターメロン(赤×緑)等。)エジプトには、トルマリンが太陽まで虹に乗って旅をした時、虹の色を吸収したのだという逸話がある。帯電するため神秘的な石と考えられ、お守りや魔よけとされてきた。近年マイナスイオンや遠赤外線効果があるとされ人気が上がった。ピンクトルマリンは10月の誕生石。内ヒビがありがちだが天然の証。 | 金運、健康、精神調和、人間関係改善、ヒーリング効果等、万能のお守りで、ピンクは恋愛、グリーンは健康に効き、ブラックは癒し効果が高いといわれる。 | 7-7.5 |
ネフライト(ジェイド/軟玉) | ジェダイト(硬玉)と同じく、古くからお守りや宝飾品として大切にされてきたジェイド(ヒスイ)の1種だが、鉱物学的には別物。硬度は普通だが、靭性が強く割れにくい。 | 人生の成功と繁栄の象徴。災いや邪気から身を守り、幸運をもたらすといわれる。 | 6.5 |
パール(淡水真珠) | 6月の誕生石。淡水パールは淡水生の貝の中にできるもの。核入れをしないため形の種類が豊富。 | 健康、長寿、富をもたらすといわれる。 | 3-3.5 |
ハニー・クォーツ | シトリン、レモンクォーツ、シャンパンクォーツ等と同じクォーツ類で、優しい蜂蜜色~グリーンゴールドのものの呼び名。 | 不安や恐怖心から解放し、自信を与えて本来の力を発揮させるといわれる。 | 7 |
ピーチクォーツ(桃紅石) | キュートなオレンジ系ピンクの不透明な石。 | 人間関係を良くし、人を惹きつける友情の石といわれる。 | 7 |
ピーチストーン | キュートなオレンジ系ピンクの不透明な石。 | ||
ピンクオパール | 不透明で可愛いピンクの石。現在はパリゴルスカイトという鉱物とされているが、30年以上前は遊色効果のないオパールの一種だとされていて、現在でもピンクオパールと呼ばれている。 水を含む石なので、極度の高温・乾燥、超音波洗浄を避ける。 *お手入れ方法 |
2月14日の誕生石で、愛と優しさの石とされる。女性の魅力と想像力を高めて、出会いと愛を呼ぶといわれる。 | 5,5-6,5 |
プラシオライト (グリーンアメシスト) |
ブラジル、アフリカ、ウラル山脈等一部の地域から産出されるアメシストを熱処理してクリアな淡いグリーンになった緑水晶。加工に使用できるアメシストが少ないため希少価値があるとされる。鉱石名は天然クォーツ、宝石名はグリーンクォーツ。グリーンアメジストやプラシオライト(prasiosはギリシア語で明るい緑を意味)も流通名。加熱が人工か天然かは区別できないとされるが、地中で天然加熱された石は稀。 | 心身の疲れを癒し、想像力、直感を高めてインスピレーションを与える。幸運や繁栄、運をよびよせて良い方向に変化するのを助けるといわれる。 | 7 |
ブルートパーズ | 11月の誕生石。トパーズにはイエロー、ピンク他、沢山の色がある。色を濃く処理できるようになってからは人気の高い石となった。天然ブルートパーズは色が薄いものが多い。 | 創造性や感受性を高め、友愛や幸福をもたらすといわれる。 | 8 |
ブルーレースアゲート(青縞めのう) | アゲート(瑪瑙)はカルセドニーの一種。ブルーレースアゲートは、繊細な縞模様がある淡青色(ペールブルー)のカルセドニーのこと。 | 怒りや不安、イライラなどの高ぶりをしずめて心を穏やかにし、人間関係を良くするのを助けるといわれる。のどを癒す力があるとも。 | 7 |
プレナイト(プレーナイト/プリーナイト、ぶどう石) | ぶどうの房状の結晶集合体で採取されることから和名がついた、穏やかな印象の石。色はマスカットカラー等。透明から半透明、不透明まで様々。 | 真実を見極める直感・洞察力、判断力を高める。理性と感情のバランスをとり、自分に適した目標達成のための持久力を与えるといわれる。 | 6-6,5 |
フローライト(蛍石) | 紫外線をあてたり火に投じたりすると蛍のように輝く。ほたる石という和名どおりの、はかなげで優しい印象の石。 | グリーン系は思考力・集中力を高めて意識を高次元に上げ、ストレスを軽減させる。無色は心身を浄化するといわれる。 | 4 |
ぺリドット | 8月の誕生石。特定方向に圧力をかけるとパリッと割れるので強い衝撃を与えないようにする。古代エジプトでは、希望の光をもたらす”太陽の石”などと呼ばれ崇拝されていた。 | 心身を穏やかにしてストレスを軽減し、災いをはねのけて希望に満ちた未来へ導く、幸せで落ち着いた恋愛・夫婦円満に効果があるなどといわれる。解毒作用、心臓・肺に効くとも。 | 6,5 |
へリオドール(イエローアクアマリン) | ベリルの一種で、鉄の混入により黄緑~薄い黄色になったもの。へリオドールという名前は、太陽を意味するHELIO(元々はギリシア語)と「黄金の」を意味するフランス語D’ORに由来。古代ギリシアの時代から崇められ、希望の石とされてきた。 | トラウマを癒して、あらゆる面で感性と創造力を発揮させ、気が合う人との出会いを運ぶといわれる。 | 7,5 |
ペリステライト | ムーンストーン(月長石)やラブラドライト(灰長石)と同じくフェルドスパー(長石)の仲間で、アルバイト(曹長石)とオリゴクレース(灰曹長石)の固溶体。(ロイヤル)ブルームーンストーンとも呼ばれている。 *「ムーンストーン、ペリステライト、ラブラドライトについて」 *レインボームーンストーン → ラブラドライト |
ムーンストーンと同じパワーをもつといわれる。 | 6 |
ベリル(緑柱石) | 色によりエメラルド、アクアマリン、ヘリオドール、イエローアクアマリン/ゴールデンベリル、ゴシェナイト(ゴシュナイト/ホワイトベリル/ホワイトアクアマリン)、モルガナイト(ピンクアクアマリン/ローズベリル)等に分けられる。透明で色が薄めのものはまとめてアクアマリンと呼ばれることも。 | 7,5 | |
ホワイトジェイド(ジェード) | ミルキーホワイトカラーのジェイド。 | 友情、愛情を育むといわれる。 | 6,5-7 |
モスコバイト(マスコバイト/白雲母) | もとは白い雲母(の入った水晶)。レッド、ブラウン、イエロー、グリーンなど色は様々で、マンガンを多く含むと赤が強くなる。透明~ほぼ不透明のものまであり、雲母がキラキラ光る。 | 心を緊張や束縛から解放し、自由で斬新な発想と思考ができるよう導くといわれる。 | 3 |
ミルキークォーツ(スノークォーツ/乳石英) | 半透明でやわらかい乳白色のクォーツ。 | 心を優しく穏やかにして寛容性を高め、心身の疲労を取り除いて体質を強化するといわれる。 | 7 |
ムーンストーン(月長石) | 6月の誕生石。長石の一種(アルカリ長石 alkali feldspar グループ)。色は白、オレンジ、グレー等で、見る角度によって青白い色が月光のように揺らめいて見える(シラー効果)。超音波洗浄には向かない。 *「ブルームーンストーン、レインボームーンストーン、ロイヤルブルームーンストーンについて」 *レインボームーンストーン → ラブラドライト |
月の女神セレーネの石。石言葉は健康と幸運。心の闇を月光で明るく照らし、直感力を高めて感受性を豊かにし、希望と愛を育むといわれる。かつては旅の石、現在は恋愛の石とされている。 | 6 |
モルガナイト(ピンクアクアマリン/ローズベリル) | アクアマリン、エメラルドと同じベリル(緑柱石)の一種で、ピンク色を示すもの。 | 思いやりと知恵を授けて潜在的な恐怖心を和らげ、隠れた魅力や美しさ・愛らしさを引き出す。理想の異性との出会いをもたらすといわれる。 | 7.5 |
ラブラドライト(曹灰長石、ラブラドル長石) | 長石(斜長石グループ)の一種。準貴石として扱われる。色はオレンジ、イエロー、無色などで、光をあてると虹色の輝きを示す(イリデッセンス、ラブラドレッセンス)。「レインボームーンストーン」と呼ばれる石はホワイト・ラブラドライトであることが多い。超音波洗浄には向かない。オレゴンサンストーン(→サンストーン)は、銅の結晶片を含んだラブラドライト。 | 「月と太陽を象徴する石」とされ、悲しみや抑圧された感情から解放し、直観力、洞察力を与え、魅力や潜在能力を開花させるといわれる。 | 6 |
ルビー | コランダム(鋼玉)のうち、赤~濃いピンクのもの。その他の色のものはサファイアとされる。薄い色のルビーはピンクサファイアと呼ばれる。 | 幸運を招き、不安や恐れを払い、情熱を与えて、夢を実現するといわれる。 | 7 |
ローズクォーツ(紅水晶/紅石英) | クオーツ(石英)の一種。完全に透明なものは珍しく、大抵クラックや色むらなどが見られる。 | 愛と美の女神アフロディテの石。愛、美しさ、若さを与えたり、恋愛成就に導いたり、自信と魅力を高めて人を惹きつけたりするといわれる。 | 7 |
ロードクロサイト(インカローズ/菱マンガン鉱) | ロードクロサイトはギリシア語で「バラ色の石の意味。カルサイトと同じグループの石。 | 持ち主を愛情で包んで心の傷を癒し、富と名声を与え、新しい愛を到来させるといわれる。 | 3.5-4 |
貴石と半貴石の境界についてはいろいろな説がありますが、一般的にはダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドが貴石(PRECIOUS STONES)、それ以外が半貴石(SEMI-PRECIOUS STONES)とされています。
天然石をジュエリー・アクセサリーにする際、研磨(ポリッシュ)、カット(ファセット)、穴あけ等の加工が原石に施されます。
宝石にはよくエンハンスメント(Enhancement)やトリートメント(Treatement)が行われています。
どちらも外見を美しくするのが目的の処理ですが、これらは区別されています。
エンハンスメント(改良)とは、自然界で起こり得ることを人為的に行い、その石の本来の特性を引き出すこと。
環境がよくなかったせいで綺麗に育てなかった石を、本来なるべきだった美しい姿にしてやる作業で、マイ・フェア・レディのようなものです。
ルビー、タンザナイトは加熱処理するのが一般的だといわれています。
アクアマリンを加熱して緑や赤等の色味を除去したり、カルセドニーを着色処理したり、アメシストを加熱処理してシトリンにするのも一般的なエンハンスメントです。
エンハンスメントされた石は、天然石であると認知されています。
一方、トリートメント(改変)は、その石本来の特性と無関係な人工的処理をほどこすことです。天然に存在し得ない色へのカラーチェンジが代表的です。
中でも一般的なのは、トパーズの放射線処理による色の変更で、鮮やかな水色のブルートパーズやピンクトパーズには大抵この処理がなされています。
(濃い色の天然トパーズは稀で、ほとんどの天然トパーズは薄い色をしています。)
カットや研磨(ポリッシュ)加工だけを天然石と認める説、エンハンスメントまでを認める説や、元が天然石だからトリートメントをしても認める説など、いろいろな説があります。
完璧版 宝石の写真図鑑 日本語版
百科事典的です。科学・歴史的視点から(パワーストーンではなく鉱物・宝石として)多数の石を網羅している本で、美術品レベルのジュエリー、宝石、原石等の写真やイラストも豊富です。各国語に翻訳されていて、フランスのジュエリー学校でも本書(仏語版)が参考書に指定されていました。
天然石・ジュエリー事典
2007年発行。掲載されている写真は原石ではなく最近のジュエリーです。ポピュラーな石の特徴・歴史、石言葉・石の力、逸話、主な産地等がコンパクトにまとめられていて、「目的で選ぶ天然石」等のページもあります。
科学・歴史的な面とパワーストーン、アクセサリーとしての面に幅広く触れられているので、はじめの一冊にいいかもしれません。
鉱物図鑑 パワーストーン百科全書331
ボリュームがある本です。掲載写真は原石がほとんどです。
パワーストーンの浄化方法としては、流水、日光、新月以外の月光(特に満月)にさらす方法や、クリスタル(水晶)、塩、お香を使う方法等がありますが、ジュエリーとしてはクリスタルの結晶の上に数日置く方法か月にさらす方法がおすすめできます。音楽を聴きながら石と一緒にゆったり月光浴すれば、人もストーンもリラックスできますね。